津軽海峡冬景色
上野発の夜行列車おりた時から
青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群れは誰も無口で
海鳴りだけを きいている
私もひとり 連絡船に乗り
こごえそうな 鴎見つめ 泣いていました
ああ 津軽海峡 冬景色
ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる 窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ津軽海峡 冬景色
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ津軽海峡 冬景色
拼音標註版
⇩こごえそうな鴎 見 つめ泣 いていました
ああ津軽海峡 冬景色
ごらんあれが竜 飛岬 北 のはずれと
はるかにかすみ見 えるだけ
さよならあなた私 は帰 ります
ああ津軽海峡 冬景色
さよならあなた私 は帰 ります
ああ津軽海峡 冬景色
空港
何も知らずに あなたは言ったわ
たまにはひとりの 旅もいいよと
雨の空港 デッキにたたずみ
手をふるあなた 見えなくなるわ
どうぞ帰って あの人のもとへ
私はひとり 去って行く
いつも静かに あなたの帰りを
待ってるやさしい 人がいるのよ
雨に煙った ジェットの窓から
涙こらえ さよなら言うの
どうぞ戻って あの人のもとへ
私は遠い 町へ行く
愛は誰にも 負けないけれど
別れることが 二人のためよ
どうぞ帰って あの人のもとへ
私はひとり 去って行く
拼音標註版
⇩たまにはひとりの旅 もいいよと
どうぞ帰 ってあの人 のもとへ
いつも静 かにあなたの帰 りを
どうぞ戻 ってあの人 のもとへ
愛人
あなたが好きだから
それでいいのよ
たとえ一緒に街を 歩けなくても
この部屋にいつも 帰ってくれたら
わたしは待つ身の 女でいいの
尽くして 泣きぬれて
そして愛されて
時がふたりを 離さぬように
見つめて 寄りそって
そしてだきしめて
このまま あなたの胸で暮らしたい
めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの
何も言わずにいてね
わかっているわ
心だけせめて 残してくれたら
わたしは見送る 女でいいの
尽くして 泣きぬれて
そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて
そして会いたくて
このまま あなたの胸で眠りたい
尽くして 泣きぬれて
そして愛されて
明日がふたりを こわさぬように
離れて 恋しくて
そして会いたくて
このまま あなたの胸で暮らしたい
拼音標註版
⇩あなたが好 きだから
それでいいのよ
たとえ一緒 に街 を歩 けなくても
この部屋 にいつも帰 ってくれたら
わたしは待 つ身 の女 でいいの
そして愛 されて
そしてだきしめて
このままあなたの胸 で暮 らしたい
めぐり逢 い少 しだけ遅 いだけなの
わかっているわ
わたしは見送 る女 でいいの
そして愛 されて
そして会 いたくて
このままあなたの胸 で眠 りたい
そして愛 されて
そして会 いたくて
このままあなたの胸 で暮 らしたい
春の雪
愛してなくて よかったと
たたく背中の いとしさ憎さ
こぶしのなかで
はらはらと 泣く雪は
夢のなごりか 想い出か
つかんではかない ああ 春の雪
抱かれていたい 甘えたい
雪があなたの あと追いかける
飲めない酒に
ほろほろと 酔いしれて
みれんでしょうか ひとり酒
あきらめきれない ああ 春の雪
からだを独り もてあます
みんなあなたの あなたのせいよ
寝がえりうてば
はらはらと 雪が舞う
夜に人恋う 花になる
あなたに逢いたい ああ 春の雪
拼音標註版
⇩たたく背中 のいとしさ憎 さ
こぶしのなかで
はらはらと泣 く雪 は
つかんではかないああ春 の雪
ほろほろと酔 いしれて
みれんでしょうかひとり酒
あきらめきれないああ春 の雪
なみだの宿
小雨にけむる 山あいの
ほのかにゆれる 湯の町あかり
思い出のこる なみだの宿で
ひとりお酒を飲んでます
どこにいるのよ あなた
この胸 ほそります
おまえと呼ばれた あの夜が
夢なら泣いて 忘れもしよう
ほどけた髪に ふれたあなたの
指の重さのいとしさよ
どこにいるのよ あなた
面影ゆれてます
想いはつきぬ せせらぎの
流れにうかぶ 淋しい花よ
あなたの妻と 心にきめて
燃えた一夜の湯けむりよ
どこにいるのよ あなた
恋しさつのります
拼音標註版
⇩ほのかにゆれる湯 の町 あかり
ひとりお酒 を飲 んでます
どこにいるのよあなた
この胸 ほそります
おまえと呼 ばれたあの夜 が
ほどけた髪 にふれたあなたの
どこにいるのよあなた
居酒屋「花いちもんめ」
言いたいことがあるからと
あんた一升 からにした
北の居酒屋「花いちもんめ」
酔ってつぶれる その前に
おまえが欲しいと 吠えてみな
いろいろ過去に訳ありで
いまは素直に すがれない
北の居酒屋「花いちもんめ」
忘れられない 傷があり
性根を据えなきゃ 抱かれない
流れて運命(いと)で手繰(たぐ)られて
日本海から オホーツク
北の居酒屋「花いちもんめ」
歌を唄えば 風が打つ
泣かせてくれるな 縄のれん
拼音標註版
⇩あんた一 升 からにした
おまえが欲 しいと吠 えてみな
いろいろ過去 に訳 ありで
いまは素直 にすがれない
波止場しぐれ
波止場しぐれが 降る夜は
雨のむこうに 故郷が見える
ここは瀬戸内 土庄港(とのしょうみなと)
一夜泊りの かさね着が
いつかなじんだ ネオン町
肩に重たい 苦労なら
捨てていいのよ 拾ってあげる
ここは瀬戸内 土庄港
のんでおゆきよ もう一杯
浮世小路の ネオン酒
あれは高松 最終便
グラス持つ手に 汽笛がからむ
ここは瀬戸内 土庄港
恋も着きます 夢もゆく
春の紅さす ネオン町
拼音標註版
⇩ここは瀬戸内 土庄港 (とのしょうみなと)
いつかなじんだネオン町
ここは瀬戸内 土庄港
のんでおゆきよもう一 杯
あれは高松 最終便
グラス持 つ手 に汽笛 がからむ
ここは瀬戸内 土庄港
風の盆恋歌
蚊帳の中から 花を見る
咲いてはかない 酔芙容
若い日の 美しい
私を抱いて ほしかった
しのび逢う恋 風の盆
私あなたの 腕の中
跳ねてはじけて 鮎になる
この命 ほしいなら
いつでも死んで みせますわ
夜に泣いてる 三味の音
生きて添えない 二人なら
旅に出ましょう 幻の
遅すぎた 恋だから
命をかけて くつがえす
おわら恋唄 道連れに
拼音標註版
⇩しのび逢 う恋 風 の盆
この命 ほしいなら
いつでも死 んでみせますわ
おわら恋 唄 道連 れに
能登半島
夜明け間近北の海は波も荒く
心細い旅の女泣かせるよう
ほつれ髪を指に巻いてためいきつき
通り過ぎる景色ばかり見つめていた
十九なかばの恋知らず
十九なかばで恋を知り
あなたあなたたずねて行く旅は
夏から秋への能登半島
ここにいると旅の葉書もらった時
胸の奥で何か急にはじけたよう
一夜だけの旅の仕度すぐにつくり
熱い胸にとびこみたい私だった
十九なかばの恋知らず
十九なかばで恋を知り
すべてすべて投げ出し駈けつける
夏から秋への能登半島
あなたあなたたずねて行く旅は
夏から秋への能登半島
拼音標註版
⇩ほつれ髪 を指 に巻 いてためいきつき
あなたあなたたずねて行 く旅 は
ここにいると旅 の葉書 もらった時
すべてすべて投 げ出 し駈 けつける
あなたあなたたずねて行 く旅 は
蜩
生命(いのち)を燃やす 季節は短い
まして女の 綺麗な時期(とき)は
夏の夕暮れ 人恋しさに
焦がれ鳴きする 蜩(せみ)のようです
言葉で愛を 語れたら
手紙に愛を 綴れたら
ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰(からだ) 抱きしめてくれますか
こんなにあなた 愛しているのに
運命(こい)の垣根が 越えられません
夏の終わりを 惜しんで鳴いて
愛が掠(かす)れた 蜩のようです
ふたりで夢を 探せたら
こころに夢を 描けたら
ああ あなた
見つめることも 叶わぬ恋ですか
忘れることが 真実(ほんとう)の愛ですか
言葉で愛を 語れたら
手紙に愛を 綴れたら
ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰(からだ) 抱きしめてくれますか
拼音標註版
⇩まして女 の綺麗 な時期 (とき)は
あああなた
こんなにあなた愛 しているのに
ふたりで夢 を探 せたら
こころに夢 を描 けたら
あああなた
あああなた
酒きずな
一度 結んだ 命のきずな
結び 通して どこまでも
これが 二人の 生甲斐ですと
決めた心に…
エエエ… 嘘はない
晴れて 添えない この世の運命
怨む気持ちは ないものを
私 独りを 残して逝った
あなた あの世は…
エエエ… 遠すぎる
古い女と 笑われようと
肌は 誰にも 許さない
月に 淋しさ 打ち明けながら
なみだ杯…
エエエ… 酒きずな
拼音標註版
⇩これが二人 の生甲斐 ですと
エエエ…嘘 はない
あなたあの世 は…
エエエ…遠 すぎる
なみだ杯 …
エエエ…酒 きずな
夫婦善哉
浮草ぐらしと あなたが笑う
肩に舞うよな 露地しぐれ
なにもなくても こころは錦
ついてゆきます… 夫婦善哉
あなたの背中が 道しるべ
他人(ひと)には見えない 亭主(おとこ)の値打ち
惚れた女にゃ よく見える
寒い夜には 相合い酒で
憂き世七坂… 夫婦善哉
今日も可愛い 馬鹿になる
ないないづくしも 才覚ひとつ
辛抱がまんの 花が咲く
旅は道づれ 夫婦は情け
なにがあっても… 夫婦善哉
笑顔千両で 生きてゆく
拼音標註版
⇩なにもなくてもこころは錦
ついてゆきます…夫婦善哉
あなたの背中 が道 しるべ
ないないづくしも才覚 ひとつ
なにがあっても…夫婦善哉
朱夏
美しい国の季節は 彩・彩
色深く 繰り返す
愛しい人のやすらぎとおなじ
ゆだねし この身のさだめ
朱く 朱く照らしてくれる
ああ 日本の夏
神さまが笑った
ああ 日本のの夏
美しい愛の色は 彩・彩
罪深く 輝いて
抱かれた人のぬくもりに溶けて
あずけし心の行方
朱く 朱く焦がしてくれる
ああ 日本の夏
神さまが笑った
ああ 日本の夏
美しい時の舞は 彩・彩
1000年の夢の前
生きゆく人の咲きほこる命
流れし 光のように
拼音標註版
⇩ゆだねしこの身 のさだめ
ああ日本 の夏
ああ日本 のの夏
あずけし心 の行方
ああ日本 の夏
ああ日本 の夏
1000年 の夢 の前
昭和夢つばめ
私たち 昭和から飛んできたつばめなのね
こんな都会の 路地裏だって
ふたりで生きてりゃ 寒くない
昭和 昭和二桁 夢つばめ
あなたの うしろを ついてゆく
たとえ 幸福 遠くても
雨の降る日は 肩よせあって
こうして 飲んでりゃ 暖かい
昭和 昭和二桁 夢つばめ
想い出 焚き火に 手をそえて
きっと 最後の 人だから
何処で生きても 暮らしてみても
小さな窓さえ あればいい
昭和 昭和二桁 夢つばめ
生命が 縁を 奪うまで
いつも 隣りに いて欲しい
拼音標註版
⇩こんな都会 の路地 裏 だって
ふたりで生 きてりゃ寒 くない
あなたのうしろをついてゆく
たとえ幸福 遠 くても
こうして飲 んでりゃ暖 かい
きっと最後 の人 だから
いつも隣 りにいて欲 しい
氷雨
飲ませて下さい もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を想い出すから
飲めばやけに涙もろくなる
こんな私 許して下さい
外は冬の雨まだやまぬ この胸を濡らすように
傘がないわけじゃないけれど帰りたくない
もっと酔う程に飲んで あの人を忘れたいから
私を捨てたあの人を
今更悔んでも仕方ないけど
未練ごころ消せぬこんな夜
女ひとり飲む酒佗しい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコの煙り 目にしみただけなの
私酔えば家に帰ります
あなたそんな心配しないで
外は冬の雨まだやまぬ この胸を濡らすように
傘がないわけじゃないけれど帰りたくない
もっと酔う程に飲んで あの人を忘れたいから
忘れたいから
拼音標註版
⇩そうよ誰 もいないわ今 では
こんな私 許 して下 さい
もっと酔 う程 に飲 んであの人 を忘 れたいから
タバコの煙 り目 にしみただけなの
あなたそんな心配 しないで
もっと酔 う程 に飲 んであの人 を忘 れたいから
鳴門海峡
髪が乱れる 裳裾が濡れる
風に鴎が ちぎれ飛ぶ
辛すぎる 辛すぎる 恋だから
夢の中でも 泣く汽笛
鳴門海峡 船がゆく
待てといわれりゃ 死ぬまで待てる
想いとどかぬ 片情け
この命 この命 預けてた
夢のほつれを たぐっても
鳴門海峡 波が舞う
潮が渦巻く 心が痩せる
頬の涙が 人を恋う
紅の 紅の 寒椿
夢の中でも 散りいそぐ
鳴門海峡 海が鳴る
拼音標註版
⇩この命 この命 預 けてた
鴎という名の酒場
黒地に白く 染めぬいた
つばさをひろげた 鴎の絵
翔んで行きたい 行かれない
私の心と 笑うひと
鴎という名の 小さな酒場
窓をあけたら海
北の海 海 海
海鳴りだけが 空オケで
歌えば悲しい 歌になる
とてもあなたは この町で
くらせはしないと 笑うひと
鴎という名の 小さな酒場
窓をあけたら海
北の海 海 海
昔の男(ひと)と 思うから
言葉もなんだか つまりがち
只の男と 女なら
気楽にのめると 笑うひと
鴎という名の 小さな酒場
窓をあけたら海
北の海 海 海
拼音標註版
⇩つばさをひろげた鴎 の絵
とてもあなたはこの町 で
くらせはしないと笑 うひと
天城越え
隠しきれない 移り香が
いつしかあなたに しみついた
誰かに盗られる くらいなら
あなたを殺して いいですか
寝乱れて 隠れ宿
九十九折り 浄蓮の滝
舞い上がり 揺れおちる
肩のむこうに あなた 山が燃える
何があっても もういいの
くらくら燃える 火をくぐり
あなたと越えたい 天城越え
口を開けば 別れると
刺さったまんまの 割れ硝子
ふたりでいたって 寒いけど
嘘でも抱かれりゃ あたたかい
わさび沢 隠れ径
小夜時雨 寒天橋
恨んでも 恨んでも
からだうらはら あなた 山が燃える
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地をはって
あなたと越えたい 天城越え
走り水 迷い恋
風の群れ 天城隧道
恨んでも 恨んでも
からだうらはら あなた 山が燃える
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地をはって
あなたと越えたい 天城越え
拼音標註版
⇩いつしかあなたにしみついた
あなたを殺 していいですか
くらくら燃 える火 をくぐり
あなたと越 えたい天城越 え
ふたりでいたって寒 いけど
わさび沢 隠 れ径
からだうらはらあなた山 が燃 える
くらくら燃 える地 をはって
あなたと越 えたい天城越 え
からだうらはらあなた山 が燃 える
くらくら燃 える地 をはって
あなたと越 えたい天城越 え